学校から盗み出したウサギを蹴って遊んでいたそうな。
「蹴って遊んでいたら、死んでしまった。」
彼らの一人は、こう言ったそうな。
でっかい棍棒で殴られりゃ、君も死ぬだろうさ。
そんぐらい分からんのかいね。
今日の晩飯には、少しの豚肉が入っちょりました。
食べたいから買って、食ったんです。
元豚。
だからしっかり手を合わせて、「頂きます」と言うのです。
食べ終われば、「ごちそうさま」ともう一度手を合わせるのです。
きっと、食わなくても生きることはできるんです。
それでも食べたいから、食ったから、手を合わせるんです。
誰もが誰かに言うように、「ありがとうございました」と言うのです。
だけど、きっとその豚は、食われるために育てられた豚なのでしょう。
たまにそれを思うと、胃の中がきりきり悲しくなったりします。
もしも自分が、と思うと、食器を洗う手がいつもより冷たく感じるのです。
そんなことを思いながら、きっとそのうち俺は肉を食います。
食いたいから、食うんです。
そんなもん。
そうして毎日どこかで、生き物を殺しているわけです。
この手をつかっていなくても、誰かの手を動かす理由の一つなんです。
人間性が云々・・・とか言われるが、そんな甘い言葉でこの世の殺生全部語れるかい。
食うために殺すのは、いいやな。
殺すために生かすのは、切ねぇな。
だけどそのおかげで、美味いもん食えるんだよな。
まいったな。
しょせんあっしも欲まみれの男ってことか。
ってことで。
殺すなら、食えよ。
食えないなら、殺すなよ。
捨てるなっつーの。
パックンチョ。